食リポという勝者の仕事

久しぶりに個人的ナンバー1塩ラーメンであるラーメン鱗に行ってきた。

　　　　　　　　　　

味玉塩ラーメン、900円。これが本当に美味しい。食べログでの評価も3.76と非常に高いスコアを叩いており、食べログの大阪のラーメン屋のランキングトップ20の20位が3.77だったのでそのすぐ下に位置しており大阪でも上位のラーメン屋だということが分かる。

ラーメンが美味しいのはもちろんなのだが、鱗のいいところは他の人気店に比べて圧倒的に並ばないという点である。例えば大阪で人気の醤油ラーメン屋の一つである人類みな麺類なんかはいつ行っても行列が出来ており1〜2時間並ぶのはザラである。それに比べると鱗は本当に並ばなくていい。茨木という大阪の中心からは離れている立地もあってか食べログで高スコアを記録するラーメンを並ばないで食べられるのは圧倒的なアドバンテージである。なんて自信満々に語ったがピーク時は普通に並ぶと思う。しかし常に行列というわけではないので時間を選べば並ばずに入れるはずである。

肝心のラーメンの話もしよう。まず運ばれてくるとスープのいい香りが漂ってくる。黄金色のキレイなスープをレンゲで口に入れる。塩味がしっかり効いていて、それでもどこかまろやかさを感じさせるスープはなんとも言えない。麺は平打ちの縮れ麺でモチモチ感とスープとの絡みがなんとも言えない。トッピングにはチャーシューとカイワレと鶏節が基本で味玉は追加で注文したものだ。チャーシューは絶妙な火入れがなんとも言えないし、カイワレのアクセントもなんとも言えない。鰹節かと思いきや鶏節という珍しいトッピングだが、風味がよくスープに旨味を加えてくれる。味玉も程よい半熟加減がなんとも言えない。

しかし食リポの仕事って完全に勝ち組の仕事だと思う。その企画のお金で美味しいものを食べてお金をもらう、こんなにいい仕事が他にあるだろうか。もちろんその料理の美味しさをうまく伝える技術が必要だし、これがなかなか難しいことも理解している。これにキャッチーな決め台詞があれば完璧である。石ちゃんの「まいうー」、関口メンディーの「ウメンディー」など、みんなが真似して言いたくなるような決め台詞が欲しい。

「なんとも言えねえ〜」

どうだろうか。食リポのボキャブラリーがない人でも簡単に使うことが出来るし、繰り返し使うことで「語彙が無いだけじゃねえか！」や「なんか言えよ！」とツッコミポイントにもなるすぐれものである。食リポの仕事、「なんとも言えねえ〜」練習しながら待ってます。

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